もともとサウジアラビアは、独裁の警察国家である。以前より、フィリピンなどから来る家事手伝いの
メイド他は、家族にパスポートをとられ、自由のない暮らしをするどころか、行方不明となることもあった。
フィリピン領事館には不明者捜索の担当官もいた。
2014年にはサウジアラビアでは日本に先駆けて「テロとテロ資金に対する対策法」が施工されている。
もちろんそれは、テロリストの摘発だけではなく、同時に人権活動家、ジャーナリスト、ブロガ―などにも適応され、
テロと無関係な人間が監禁され、国民の口封じの手段となっている。
今回は、ジャマル・カショギ記者という著名なジャーナリストが、トルコイスタンブールのサウジ領事館で、生きたまま
切断され殺されるという劇的な殺害方法だったので、世界の目を惹いている。けれども 国の基層文化・政府の出自を白日の下に
曝しただけで、もともとそのような国の仮面が杜撰な手口のせいで剥がされただけである。
以下は以前WEDGEInfinityに掲載された
「サウジアラビアでイスラム開発銀行に雇われてみた」独裁の命運7
の引用と公になる文章には、書けない訂正と加筆(青字)である。つまり、マスコミには隠されてしまう、本当に大事な
ことや、瑣末に見えるようだが、読者の関心を書きたてたり、お笑いにつながったり、あるいは物事の本質を浮かびあがらせたりすることを、今回青字で記載する。