独立宣言せよ!(1)

 (原子力損害賠償紛争審査会(第4回)を傍聴しました。旅費、滞在費などの避難費用は一律ではなく実費請求と決定。領収書をなくさないように!)

植民者の特徴:広大な土地を獲得する。植民地の住民と土地・海を収奪する。腐敗する。金力、政治権力、武力を持つ。
教育を支配し、歴史を書き換える。情報操作を行う。植民地王とその取り巻きは莫大な収益を得る。植民者との婚姻関係が大きな役割を果たす。植民地の住民の健康・命を顧みない。

植民地住民の特徴:一部民が初期の段階で反逆する。 多くは恭順し、寝返り、わずかな分け前をもらい、人として卑屈になる。
洗脳される。2世は生まれたときから、植民地の住民なので、何の疑いも持たずに現状に甘んじる。3世になって初めて植民地であることに疑問が生まれる。


 過疎地にとって、東電は黄金を持ってくる神といってよい存在である。東電はこれだけの人災を招いても、いまだ誘致した町の支配者である。そして周辺の町も県も人質である。

 いつからこんな状況になってしまったのか?

 福島県はもともと水力発電や火力発電により東京に電力を供給していた。都電の前身で、発電・配電を主な事業としていた王子電気軌道が、猪苗代水力発電所から受電するのが、大正三年(1915年)である。

 しかし水力発電や火力発電では、植民地とはならない。原発という魔物ができてはじめて植民地支配が可能となる。逆にいえば支配しなければ原発は立地できない。植民者にとって、原発は収益を産み、地域を植民地化する最高の武器なのである。

 こうして、ぼくのような東京に住む人間(ぼくは出身は北海道だ)があれこれいうと、福島県民の中には「東京の犠牲だ!」という人もいる。一方、東京都民は「地元へいった金は、東電に支払ったおれたちの金だ!」と反論する。今、もっとも避けねばならない不毛の議論である。
 本当の敵は誰か?
 関東の人間も程度の差こそあれ、電力事業地域独占システムの下で、全員が収奪され、東電の人質となっているのだ。
 詳しくは書かないが、冒頭の定義と以下の例を比較してほしいが、

1.福島第一原発 350万m2 (東京ドーム74個分)。元々は誰の土地か?  誰が儲けたのか?
2.競争がない、役人のような仕事をしている東電役員の報酬は、ぼくにとっては天文学的に遥か彼方の単位である。
3.東電に天下る警察や公安はどんな業務をしていたのか?
4.東電と中央政府への反逆者であった佐藤栄佐久知事(福島県民により選ばれた)は、ほぼ無実の罪で政治生命を断たれた。
5.誘致した町や村の住民は「東電」という言葉さえ禁句となっている。
6.40キロ、50キロ圏内の福島県の子ども、乳児、妊婦は見捨てられたままである。
7.だが、福島の学校のある先生は「専門家ではないので、どうすればいいかわかりません。早く国は指示してください」と言っていた。 
 県政史上、かってない恥辱が原発とともにもたらされた。

 とりわけ東電と中央政府福島県民の命や、下請け業者の命などどうでもよいのである。先の大戦の特攻隊を考えだす国なのである。

今、多くの福島県民、親たちが怒りの声をあげている。だがまだ足りない、もっともっと怒れ! 
 福島県民は、東電と中央政府を人質とし、自らの恥辱を晴らす最高のチャンスに恵まれているのだから(続く)。
 福島県民の方、生の声を聞かせてください。

福島県 母子への避難情報
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