東京都への原子力発電所誘致の建白書

石原慎太郎 東京都知事 殿
清水正孝  東京電力株式会社社長  殿

 このたびの福島第一原発事故計画停電を鑑みるにつけ、エネルギーは戦前のように地産地消するのが理想と考え、以下陳情する。

事案: 東京都への原子力発電の誘致
理由:東電総務部員と親しく歓談したところ、原子力発電は必要悪とのこと。
   また私のブログ の読者も数多く原発に賛成と思われるため。
   もちろん、東京のさらなる発展と都民の利便性を増し、眠らぬ街として世界に誇る東京を作るため。
   幸い、石原都知事も、原発は不可欠との認識を有していると聞き及んでいる。また東電にとって、電力大消費地に近い方が送電費用も安くつき、経済合理性がある。

第一候補地:お台場。取水に便利である。もしもの場合にはマスコミも近所にあり、特ダネをとれる。さらに、私も愛車(自転車)を飛ばして30分で駆けつけることができる。

第二候補地:足立区、荒川区の荒川河川敷。かつて両区には火力発電所があった。とりわけ足立区の東電千住火力発電所は、昭和38年まで、おばけ煙突として都民に親しまれていた。

 原発もそのように親しまれるものと思う。東電は地の利があるし、今回の停電のお詫びにもなる。さらに戦前は荒川区を走る都電の前身、王子電気軌道は発電・送電の大企業であり、練馬区荒川区、豊島区、板橋区、埼玉県に電力を供給していた。東電は座ししていては、電力自由化の暁に再び市場を席巻される怖れがある。

特典:両区には無料で電力を供給すること、さらに区民には計画段階から、年に1度は無料の全国原発ツアーに招待すること。また高齢者が多いため、完全電化の介護施設を多数建設すること。

原子炉種類:加圧水型軽水炉とする。

高速増殖炉として国の核燃料サイクルに貢献したいが、昭和40年代は20年後に実用化といわれ、現在は50年後の実用化とのこと。フランス、アメリカなども開発を断念しているので、悪戯に時間と何兆円という国費を浪費するのは、忍びがたいため。原子力村重役 元東電副社長福島第二原発元所長 豊田正敏さんでさえ、無駄な努力なので見直すべきと言っている。もともと高速増殖炉は、戦略核兵器をいつでも保持できるための隠れ蓑(プルトニウム239の純度が高い)と政府も知っている。だが技術的に制御できずに事故続きなのだ。

プルトニウムなど核廃棄物の処理:50年前の原発計画時には、低濃度の廃棄物は太平洋に捨てるとの考えであったので、この際、高濃度でもそれを踏襲する。
闇夜に紛れて実行する。一度やってばれてしまい、近隣国から非難あれば、六か所村も現状では受け入れないため、東電地下か都庁地下に埋蔵金のごとく貯蔵する。

津波対策:想定しない。東京湾には津波はほとんどこないといわれている。

地震対策:地盤が弱いため、鉄骨や木材や新聞紙で地中を補強すること。ただし経済合理性を考え適当に行う。

避難訓練など:しない。今回の福島第一原発の事故は、東電、原子力安全委員、保安院、東大教授などのこれまでの報告によれば、1万年に一度の頻度と考えられる。したがってあと1万年は安全なので、シビアアクシデントは想定する必要がない。

代替案:もしも不幸にして、この案が認められない場合は、荒川土手に太陽光パネルを設置する。さらに、CO2回収機能を備えた最新鋭の石炭火力発電所天然ガスを利用するガスコンバインドサイクル発電所を設置すること。

2011年 ゴールデンウィーク 風樹茂

ホームレスパパ 避難所よりも厳しいが、笑って公園住まいさ。もうお金がないのだ。原発で働くしかないのだ。それでいいのだ。