2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

河野太郎衆議院議員は処女のように頑なだった

さて、ここ数日、案外見落としがちな事件がいくつかあった。 ・野田首相は国連で、原発輸出を国是とするといっていること ・電力の送電分離を主張する古賀茂明氏が最終的に解雇されたこと ・山口県上関町長選では、原発推進派の柏原重海町長が圧倒的な勝利を…

3.11震災の謎

3月11日の地震は、一部では人工地震だ、などというむきもあるが、もちろんぼくはそんな意見にはくみしない。技術的な実現性と、動機が現実離れしているからだ。 けれども、やはり、宇宙の偶然とか予兆、あるいは冷徹な意思のようなものを感じずにはいられな…

「長崎の鐘」の謎

「良太君が気づいたんだけど、『長崎の鐘』に唐突な表現が出ててくるの。まるで、暗号みたく、ねえ、良太君」 「うん」 「長崎の鐘って何?」 まことは、ぼくと同様にこの本のことを知らないようだ。 「長崎の放射線学者が被曝したあとで書いた本だよ。原爆…

チェルノブイリハートとクリス・バスビ―博士     

今週、渋谷で「チェルノブイリハート」を見た。 20年以上たって、さまざまな遺伝子の損傷に生まれながら心身が毀損される子どもたちを見るのは、辛い経験である。 ベラルーシのチェルノブイリから80キロの町で、健康な赤ん坊は20%前後だという。 核種の中…

首都大学東京の教授との対話

『看護ジャーナル』なる専門誌で、「低線量被ばくの影響」にかかわる記事を書くことになった。そのとき、首都大学東京放射線学科長の福士政広教授を取材する機会があった。 教授とのやりとりを掲載しようと思う。 その前に、放射線の主要な学説をおさらいし…

原発村のスター

博士は「私は被曝2世です。でもこうして元気です」と始め、スクリーンをちらりと振り返っていった。「『長崎の鐘』の永井隆は、この悲惨な状況の中で、8月,9月、10月と医療支援を行いました。『この惨禍の中で、科学の力、原子のエネルギーで平和の国家を作…

土地価格の怪−福島第一原発―

昔、アマゾンに住んでいたころ、隣町に200坪ぐらいの広さでバスケットコートつきの家が売り出されていた。日本円にして500万円前後だった。 買ってしまうか、と思ったものだ。 同じ広さでもこうも土地の価格は違う。 土地にまつわる経済とは不思議なもので、…