ラテンの洗礼を受けた僕は、もちろん大のサッカーファン。
ラテンの国では、サッカーを通じて友だちの輪が広がったし、なんと言っても、国際試合のときに、あのラテンの人たちの心が一つになるところに惹かれてしまったんだ。初めてサッカースタジアムに国際試合を見に行った時は、あの熱狂が恐ろしかったけどね。
僕が主人公の物語『ラテンの秘伝書』を書いてくれた風樹さんも大のサッカーファンだから、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会のラテン的な楽しみ方を教えてもらうはずだったんだけど、あっという間に始まってしまった。こんど会ったら、ちゃんと教えてもらうことにしよう。
ラテンの伊達男を目指す僕だけど、もちろんワールドカップドイツ大会で応援しているのは日本代表!
昨日は、1次リーグF組の日本がカイザースラウテルンのフリッツ・ワルター競技場でオーストラリアと対戦。いつもは「あいのり」見ている人も、いつもはNHKなんか見ない人も、昨日の夜は、日本対オーストラリア戦で盛り上がっていたのでは! ビデオリサーチ調べだと、平均視聴率は49.0%(関東地区)というからすごい人気ですね〜!
僕もスポーツバーで集まったサポーターたちと声を張り上げて応援していたんだ。なんたって、ラテンが生んだサッカーの神様ジーコが率いるチームだから、オーストラリア戦は、必ず勝つ!と信じてね。
前半26分、中村俊介がゴールネットを揺らした時は、大興奮!!!
後半も残り5分ほど。やった! 勝利は目の前だ。やっぱり神様ジーコが負けるわけがない。誰もがそう思ったのでないだろうか。
ところが、立て続けに3点も取られて、逆転負け!!
えええ!!!! ななななにが起こったの!
試合直後のジーコ監督は、ミスと決定力不足を悔しがっていたけど、次の試合には絶対に勝つと強気の姿勢をみせてくれたのは、嬉しいかぎりだ。
次のクロアチア戦に勝ちにいかないとだめ。今日の試合にはいいところもあったわけだから、その部分をどんどん伸ばして、とにかく勝ち点3をもぎ取る。
一方の初戦で白星を飾ったヒディング監督のコメントも、日本人には、う〜ん納得の一言。前回の日韓大会で韓国をベスト4まで躍進させただけあって、アジアの人の心をとらえるのは上手いのかなあ〜。
最後まであきらめない精神は素晴らしい。ラッキーだったのは確か。しかし、運を手繰り寄せるには、何かを実行しなければならない。計画があり、実行してこその運。実行したから運がついてきた。
日本は、痛い黒星スタートで、1次リーグ突破のためには、後のない状況に追い込まれたけど、完全に希望の火が消えたわけではない。神様ジーコにラテン魂にあやかって、いや〜なことはさっさと忘れよう。18日のクロアチア戦、22日のブラジル戦に勝利して、1次リーグ突破だ!
ケ・テ・バーヤ・ビエン!