今朝の「読売新聞」で、僕が主人公の物語『ラテンの秘伝書』が紹介された。
せちがらい日本生きる「秘伝」 ラテン流のススメ
僕の物語の紹介以外にも、作家の風樹茂さんのインタビューが載っていた。
しかも写真付き。
本を買ってくれた人は、ぜひ著者紹介のイラストと比べてもらいたいなあ!
ねっ! そっくりでしょ。この本のイラストは、イラストレーターのサガー・ジローさんが描いてくれたんだけど、さすがだね。
でね、記事を読んで驚いたんだけど、今では僕が師に仰いでいるくらいラテン流に生きている風樹さんだけど、南米滞在当初は僕と同じように、現地の人々の国民性――長〜い昼寝、平気でする仕事のミス、人付き合いが最優先、暇さえあればどんちゃん騒ぎ――に戸惑ったんだって。
日本に戻ってから、“肩たたき”にあって43歳で退職したとき、周囲に心の病を抱える人が増え、自殺率が中南米諸国よりはるかに高水準という日本の状況を知るうちに、
利便性にとらわれず、地縁血縁を大切にするラテン気質は今の日本を生き抜くカギになるのでは
と感じるようになったそうだ。う〜ん、納得!
で、風樹さんが、
ラテン社会に比べると、いまの日本には『生きるために不可欠な何か』が失われてしまった気がしてならない
って言っているんだけど、本当にその通りだと思う。
約束の時間には10分遅れて到着しろ
この秘伝は、ビジネスを成功させるための交渉術でも心理戦ともまったく関係ないことだ。
ラテンの人は、他人のために決して時をつかわない。人は誰もが刻一刻と死に向かっている。だから、時はできるだけ自分や自分の身内のために使うのだ。
いま日本人は、自分がどのように生きるかを考えることが大切なんだと思う。
そのヒントは、ラテンの人々の生き方にある!
ケ・テ・バーヤ・ビエン!