日本VSパラグアイ グアラニー戦うにむけて

 グララニーである。彼らは、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどと違い、グララニー語を話す、グララニー族である。もちろんスペインなどと混血もし、スペイン語も話すが、グアラニー語が基本である。

 かつて、パラグアイは南米一の強国であった。日本の明治維新とどうように、保護主義の元、殖産興業、富国強兵に努めた。南米では唯一、貧富の差が少なく、こじきもいない、理想国家だったのである。

ところが、保護主義に異を唱えるイギリスの意向などもあり、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイは、この強国を3国で攻め込み、パラグアイは国土の4分の1、男子の9割近くを失い、女が木から落ちてくるといわえる国家となった。
 
 勇猛果敢なグアラニー族であるが、それ以降、国家は周辺国の後塵をはいし、今にいたっている。偽ヨーロッパのアルゼンチン人などは彼らインディオを下僕のように扱っている。

 そのような歴史を持つ国のサッカーは、大飢餓の歴史を持つ、アイルランドと似た雰囲気をかもし出す。結集力が強い、エゴイズムに走らない、耐えることを知っている、ひとつの勝機にかける。

 ぼくの好みのチームである。それが、日本とワールドカップで戦うのだから、今からわくわくしている。

 戦いかたは、両チームとも似ているが、日本のほうがチームは上り調子。

2対1か1対0で決着をつけてほしい。

 延長、PK戦の確率もかなり高いが、そのときはあたっている川島にがんばってもらうしかないが、できるだけそれはなしにしてもらいたいものだ。

 憤懣―不信―疑惑の中の光明―確信 と変化してきた日本代表。岡田監督は、初めて日本をワールドカップに導いた監督であり、たぶん日本を初めてベスト8へ導いた監督となることだろう。