1.チェルノブイルへのカウントダウン
さて、おもったとおり、最悪の事態が刻々と近付いている。2号機は格納庫(圧力容器)が破損しているのだろうから、放射線が大量に漏れると考えるのが自然である。
また、スリーマイル島の事故でも事件後の調査で格納容器に亀裂が生じていたことが判明している。1号機、2号機の格納容器も怪しい状態にある。
企業にしろ、個人にしろリスクマネージメントとは、最悪の事態を予測した対応を考えることであろう。東電のように今回最後の砦となっている弁について「だいじょうぶ、いらいないよ」といっていた企業はもちろん欄外だ。
ぼくは今、逃げるか屋内にこもるか、家族を連れて南に逃げるか、その二つの岐路にさしかかっている。被ばく量は、距離の2乗に反比例するそうだ。単位は、キロでいいようである。すなわち、チェルノブイリに匹敵する放射線、20,000レントゲン毎時(=200,000,000マイクロシーベルト)―しかもこの値は事故直後は4レントゲン毎時以上といわれていた―と仮定すると、
マイクロシーベルト 距離(キロ) マイクロシーベルト
200,000,000 30 222,222.22
200,000,000 100 20,000.00
200,000,000 200 5,000.00
200,000,000 500 800.00
外にいれば、レントゲン写真とは違い、長い時間放射線にさらされるので、200キロ離れていても健康に害のある放射線量となる。無論、30キロ圏内はチェルノブイルと同様にもう人が住むことは多分、不可能だろう。
現状(3月14日朝10半頃の報道)では、東電は発電所にて約8000マイクロシーベルトだという。
マイクロシーベルト 距離(キロ) マイクロシーベルト
8,000 30 8.89
8,000 100 0.80
8,000 200 0.20
8,000 500 0.03
このへんの健康被害はどうなのだろうか? 少なくとも子供と妊婦には影響があるのではなかろうか?
ぼくは東京に住んでいるので、チェルノブイリ型で外に出た場合は、健康被害がある。被ばく量は距離に反比例し、時間に比例するだろうから、レントゲン写真とは違う。この点、専門家の説明は信じるな!
2.東電、政府、テレビマスコミに鉄槌を!
東電、政府、テレビはおかしいぞ。
1)すでに、多くの人間が被ばくしている。ロナルドレーガンの海兵隊は仙台にわずかにいただけで、少量とはいえ被ばくした。そして除染した。ということは仙台周辺では、少なくとも子供と妊婦は除染すべきだろう。だが、この地震の混乱でできない。そして、マスコミもこの点は何ら触れない。
日本国民はしっかりと、活目し、歴史の記憶にとどめるべきだ。
2)バックアップ電源の不審
バックアップの電源はどこにあったのだろうか? 「格納容器内にあるので、津波などで壊れるわけがない」、とある専門家はいっていた。ということは、格納容器が地震で最初から壊れたか、あるいは最初からメインテナンス不良だったということになる。
多分、後者だろう。東電は万死に値する。
もちろん、私を含めて、マスコミ、国民もこのような状況を看過してたのだから、反省しなくてはならない。
最新状況は以下。被ばく単位があがったため、当然都内も警戒警報である。
ミリシーベルト 距離(キロ) ミリシーベルト
400 30 0.4444
400 100 0.0400
400 200 0.0100
400 500 0.0016
表はみにくいけど、我慢してね。停電になりそうだから。
ここが詳しいようです。原子力資料情報室