一時家族疎開収支

京都駅にて

せっかくベネズエラから戻って、水も電気もたびたびない生活から解放かと喜んだのもつかのま、日本も同じ。ベネズエラは少なくとも、放射能の雨が降らないからましか。

ぼくの最後の仕事は、1.1GBqのセシウム137と1.85GBqのコバルト60のドイツからの輸入、カラカスから現場への輸送だったが、またも放射能が追いかけてきた。

 さて、東京から関西への一時疎開費用は4泊5日でどうにか目標の二十万円を切った。行きは全日空、帰りは新幹線である。京都格安のツアー料金と同じぐらいではないだろうか。海外ツアー、韓国と比べても、値段は同じ程度だろう。

ただし、ツアーのほうがホテル環境はずっといいに違いないが。

 交通費:10万6760円
 宿泊費: 4万1200円
 食費 : 3万2900円
 休憩費:   3200円
 合計  18万4060円

 西成に関していえば、ネットの世界では、「悪臭がする、治安が悪い、やくざがいる、だから宿泊しないほうがいい」との評判しきりである。

 けれども西成では、まれにしか撃ち合いや暴動はないだろう。外人バックパッカーはこの地域に宿泊するのだから、同じ日本人が宿泊できないわけがない。

 子どもがよっぱらいや幽霊のような人間に絡まれることもあるが、それはそれでいい経験なのだ。
(それにしても朝市が今年の2月から締め付けが厳しくなって、開催されなくなってしまったので、西成じゃないみたいだった。)

 大坂ならば水も飲めるし、野菜も食べられる。京都では京都駅でほうれん草を売っている。
 今後とも予断が許さない福島原発再危機(臨界模様)のときは、子どもを抱えた家族は、ホテルもたくさんある西成がとりあえず、おすすめだ。

 京都はいいけど、やはり宿泊費も食費も高いからね。

参考  ドキュメント西成100景