アマゾンからの告発 人類の生存可能性を問う

 今日は久しぶりに、遠大なテーマ、人類の生存可能性と日本について考えてしまった。

 日本は原爆、サリン事件、そして今回の福島原発事故放射線や化学物質に縁が深く、いずれの場合も、早い処置があれば防げたものである。その意味では、日本人のリーダーシップやトップの資質、そして日本人の行動原理、気質が問われている。

 小グループでのリーダーはいる。本日、池袋で「太平洋の奇跡」を見て、まさにこの未曾有の危機と二重写しになったが、小部隊を率いる才能はある。だが国を率いる才能は、まれにしか出ない国である。

 優秀な人間やリーダーシップのある人間は排除されてしまうし、日本ほど独裁者が生まれにくい国もないだろう。

 さらに、文明がそれなりに進み、かつそれなりのお金があればこれほど過ごしやすい安楽な国もほかにはない。

 日本でこのような人類史上まれな、ノアの箱舟を思わせる天災と人災が発生したのは、人類への警告である。

 日本でこのような人災が起こるのは、文明が進んでいるからである。私が思うのは、ホーキング博士の言葉だ。

「文明が進むほど、その文明は加速度的に破滅へと進む」、だから何十億とあるであろう惑星に文明が存在する時間は、宇宙時をつかえば一瞬であり、めったに他の宇宙人とお目にかかりにくいことになる。

 人類の英知など芥子粒程度のものでしかない。

 昨年夏、25年ぶりにアマゾンを訪れた。そこで10年前に書いた、「人類の生存可能性を問う アマゾンからの告発」を復刻することにした。

 やはり人類に残された時間は少ないのかもしれない。

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