福島現地緊急レポート

 先々週、先週と郡山市飯野町、川俣、山木屋地区、浪江、飯館村、月舘、福島県庁、市民放射能測定所などを一気に回ってきました。今週、来週と写真つきレポートをホームページのほうに掲載します。最初は、「最大の避難所 ビックパレットふくしまの今」です。是非、ごらんください。

さて、現地踏査と最近、被災地からぼくに入る情報では、復興の問題は中央ではなく地方行政にあるようです。
 前から書いていますが、福島県の場合は、福島県知事佐藤氏が、県民よりも自分の利益―県政の維持―を優先したわけです。さらに、宮城などでも、がれきの処理が遅れていますが、それは利権がらみです。外の業者を入れずに、仲間うちで「わざとゆっくりやろう」というわけです。もともと土木建設業者は、仕事が長引けば長引くほど、お金が入るわけですから(工期に限りがない場合)。
 さらに仮設住宅などあわててたくさん作っても多数余ってしまいました。たぶん半分余っているので?

 不便な土地は土地が余っている→たくさん仮設を作るが誰も入らない
 利便性の高い土地は狭い→仮設を作るとすぐに埋まる。

 そういう図式でしょう。仮設などよりも、借り上げ住宅のほうがずっと人気が高いのです。仮設を作って儲かるのは誰でしょうか? 余った仮設はどうするのでしょうか? 誰が国会で「仮設を作れ、作れ」といっていたのでしょうか? すべて税金です。
 地方行政にこそ、日本の閉鎖的なシステムの嫌な部分が浮き彫りにされていると思われます。その意味では、民主党安住淳国対委員長の「地方自治体の長は泥をかぶらず、中央に文句ばかり」という言葉にぼくは共感するのです。

この件は、こちらのブログにその一端が示されている。

 さて、中央で責任を早急にとるとするならば、経産省資源エネルギー庁、文部省、それらに連なる財団、保安院、安全委員、の次官などのトップの役人です。だが、誰も責任を問われない。ぼくは30数カ国を踏査していますが、こんな無責任な国は見たことがありません。
管直人以外ならばだれでもいい」=「管直人だと薬害エイズのときのように責任をとらされる」、あるいは=「利権がなくなる」ということなのです。
その意味で、管直人は国民に顔を向けているのです。他の野党と国務大臣が省庁や役人の代理人なのです。とりわけ、海江田経産相、高木文部大臣。彼らは役人を見張るのではなく、彼らの利益のために働いています。
 「管直人は役人を使えない」=「役人が政治家を使う、もとのシステムに戻りたい」ということなのです。マスコミなどで何度も流される言葉には十分注意です。洗脳されます。

★8月3日より「愛! フクシマの黙示録ー真実はここにあるー」配信します。

児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)の訴え。真実はここにもある。誰かがせっせと削除させているようです。