さて、今から60年以上も前の原爆を落とされた時点から、福島第一原発の事故の歴史を調べてみると、予告された原発事故であり、まるでわざと事故を起こしたとしか思えないふしがある。(それは拙著で詳しく述べるが、一部本ブログでも次回より過去にさかのぼります)
東電や政府にこれを望んでいた勢力があるとでも思うしかない。最近の事実でいえば、昨年10月の3号機のプルサーマル開始を待って、この事故は起こったのではなかろうか。
さて、3号機の核爆発については、拙著『愛! フクシマの黙示録―真実はここにある』第5話より以下に引用する。言葉はどうあれ、ぼくは核反応を伴った爆発だと考えている。
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★大熊沖から原発を見る
激しい波が漁船のへさきに押し寄せる。海上にはちらちら雪が舞っている。
寒い。ぼくの頬も耳も真っ赤だ。でも辛いのは寒さではない。
出港してまもなく、すぐ耐えられなくなった。黒い波がどっと押し寄せてはひく。シーソーのぎったんばっこのような凹凸の揺れが続く。胃袋がひっくりかえりそう。
ぼくは船のさんに捉まって、海に向かってはいている。へたをすると、波の中に飲み込まれそうだ。この苦しみが終わるならば自ら水の中に飛び込んでもいい。そんなやけっぱちな気分になってくる。
漁船は暗いうちに銚子港から出航し、小名浜を超え、北へ向かっている。もう、4時間近く立つだろうか。
どんよりとした雲に所々合間ができ、時々太陽の光が射してくる。舞っていた雪も止む。海上にうっすらとかかっていた靄も次第に晴れてくる。
愛ちゃんはいたって元気だ。真っ赤なダウンジャケットを着て、ぼくの貸した双眼鏡を手にへさきのほうに出ている。
「良太君、マスクをしたほうがいい」
研究室から借り出した簡易測定器が鳴っているようだ。
ぼくはあわててポケットから取り出して、マスクをつける。だがその動作だけでむかむかとした吐き気が身体の底から上ってくる。再びマスクをとる。
「みえる、みえるわ!」
愛ちゃんの興奮した声が聞こえる。
靄がすーと晴れていく。太陽の光が降り注ぎ、海面がきらきらと光った。それと同時に2001年宇宙の旅の冒頭で使われた、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の荘厳な音楽が心の底から響いてきた。福島第一原発がまるで別の惑星上の文明の廃墟のように忽然と姿を現したのである。
手前から4号機、3号機、2号機、1号機。1号機は上半分が張りぼてで作られた偽物のように見える。3号機の損傷はひどく、残骸でしかない。格納容器も圧力容器もとうてい無事ではないだろう。陸側にある建屋内の使用済み核燃料プールは、爆発して吹っ飛んでしまっているに違いない。
3号機は兄貴のいうように小規模の核爆発! 3号機はプルサーマル、つまりプルトニウムを含んだMOX燃料を使っており、その部分が水素爆発とともに即発臨界を起こし、ぴか、どーんと爆音を上げ、黒い爆炎が垂直に伸びてキノコ雲を作ったのである。ネットの映像で見たが、爆発の高さは500メートルほどであろうか。1号機の白い噴煙を真横に広げた水素爆発とはまったく別ものである。
愛ちゃんも愛ちゃんの知人の漁師さんも、そしてぼくも、誰も言葉がなかった。
(中略)
東電はプレスリリースで、3号機から白煙が上がったとこんなふうに書いてあった。
「本日(3月14日)午前11時1分頃、3号機原子炉建屋で、大きな音が発生し、白煙が発生しました。水素爆発を起こした可能性が考えられます」
3号機は黒煙があがったのである。黒を白といいくるめるとはまさにこのことである。
3月27日に東電は、2号機のタービン建屋から再臨界の証拠となるヨウ素134(半減期52分)は1立方センチメートルあたり29億ベクレル発見したと発表したが、その後、ヨウ素134ではなく、コバルト56だった、次にそれも誤りで、コバルト56ではなくセシウム134だった、と訂正したのである。3号機のタービン建屋で爆発の直後に測ったならば、何が検出されたであろうか。
「ちぇ、バカは死ななきゃなおらないか」
ぼくは厳粛な気分が去ってから再びそう呟いたが、口の中にたまった胃液が薄気味悪く、なお、風に含んでいる放射能が内部被曝の恐怖を思いこさせた。3号機の爆発でプルトニウムはどこまで飛んだのだろうか?
★核反応を隠さねばらないない理由
同じく、拙著『愛! フクシマの黙示録―真実はここにある』第5話より
「政府と東電、それに福島県はこれだけは隠すっだろうって。だって、散々前の知事が反対して、犯罪者にまで仕立ててごり押ししたプルトニウム入りのプルサーマル用MOX燃料だろう。浜通りの町長たちも早くやってくれっていっていた。今の知事が認可して去年稼働を始めたばっかりなのに。電力会社も自民も民主も安全だっていってきたんだから。それが核爆発ではまずいからね。九州も関西も四国も使っているだろう」
「なんだか、プルサーマルの開始を待って爆発したみたいね。高崎のCTBT放射性核種探知観測所で15日〜16日にものすごい量、たしか37万メガベクレルのヨウ素135が観測されているわ。これ半減期6.61時間だから、3号機の核爆発の証拠よ」
「なるほど、老師がいってたよ。そのうち高崎の計測は間違いだったてどこかで発表されるだろうって」
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★解説
さて、日本のマスコミは御用機関のエネルギー総合工学研究所の発表『3号機は爆轟だった』を垂れ流しています。それ以上の記事はどこにもありません。
また、したり顔のものたちが、核反応など科学的に起こるわけがないといっています。
さらに5月になって高崎のデータを分析するウィーンの TBT国際データ・センター(IDC)は、停電で解析に誤りがあり、実際にはヨウ素135は検出していない、と報告し、それを高崎が発表しています。
しかし、ぼくが高崎の測定所を管轄する機関に確かめたところ、高崎は該当する日に停電で止まっていた訳ではなく、きちんと生データをIDCに送っています。つまりウィーンで停電があったということになってしまいます。
このような子ども騙しをそのまま見逃しているのがぼくらの社会です。
プルト君やウランちゃんがずいぶんと全国に散ったのです。アルファ線はとても検査するのが大変らしい。でも、実際プルト君は飲んでも大丈夫のようです。吸い込まない限り、体外に排出されるようです。だから安心です。
★ 3号機について詳しいサイト
院長のひとりごと
中鬼と大鬼のふたりごと
Beltix Talk
★ 海江田総理か?