エクアドルでは新婚旅行のカップルが緊急誘拐の手に落ち、夫が殺害。そして私がやはり死に損ねた、まさにそのハイウェイで元ミスベネズエラのモニカ・スピアさんとその元夫が強盗により殺害された。ご冥福をお祈りしたい。
私もまさにこの場所で、突然、車がコントロールを失い、ブレーキが利かなくなったことがあった。運転手は70台のじいちゃんだった。何の前触れもなく、突然、車が左右に蛇行し始めた。後部座席の私は叫んだ。
「とめろ、エンジンブレーキで!」
車は蛇行を繰り返す。後ろを振り返ると、コンテナ車が何台か近づいてくる。
じいちゃんはすぐに止めずに、まだ運転を続けるつもりだ。ベネズエラの死因の一位は交通事故、二位は殺人である。
このハイウェイでも事故が頻繁に起こっている。
私は、「はじによって、止めろ! さもないと殺す!」と大声で脅した。
運転手はやっとはじのほうりより、スピードを落としていった。
ところが車が止まったところは、左右が山であり、携帯電話が通じない。レッカー車を呼ぶことができない。そこで、そろりそろりと携帯電話が通じるところまで、ブレーキの利かない車で進まざるをえなかった。
レッカー車が来るまで当分待つ必要があった。けれども、幸運なことに、車が行き交う、早朝の出来事だった。泥棒どもも犯罪はやりにくい。それが夜だったとしたら、ぞっとする。
この場所で、元ミスベネズエラのモニカ・スピアとその家族が襲われたのは、夜の10時を過ぎた頃だった。車が故障し、レッカー車を待つ間の出来事だったのである。
さて、次回は私の短いに起こった特急誘拐の例をご紹介しよう。
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拙著「東京ドヤ街盛衰記 日本の象徴・山谷で生きる」を読んでいただいた方々の感想がありましたので、ご紹介させていただきます。著者は作品が黙殺されるのが一番嫌なので、ありがたいことです。
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