日本サッカー協会は旧陸海軍に瓜二つだ!

コスタリカの防御



 今回、日本VSコロンビア、USA VS ベルギー、オランダ VS コスタリカを現地で観戦した。そこで、あまりに日本チームのひどさ、醜さが目立ったので、以下反省と次回への提言を書くことにした。

 日本サッカー協会とその周辺は、旧陸海軍と戦時下の日本に瓜二つじゃないか。

1.まるで、ロジスティックがなっていない。ビルマや、ガダルカナルのようじゃないか。
暑く湿気の多い戦場を無視し、キャンプは戦場に遠いイトウ。しかも北海道と沖縄以上に気候が違う。

2.ほぼ昨年から、現地ブラジルのニッケイ新聞は、キャンプ地をイトウにする限り、3連敗は免れないと警告していた。帰国前にサンパウロの新聞社を訪れ、編集長と話をしたが、「ああ、キャンプ地に決まったのは、単にキリンのブラジル本社があるからで、それ以上でもそれ以下でもありませんよ。日本のマスコミは大広告主だから何も書けないでしょうけど、うちは広告なんかきませんから。日本にもう広告依存しない『噂の真相』みたいのないのでしょうかね」といっていた。

3.上記のとおり、日本の大マスコミは大本営発表しか掲載しない。文春のナンバーでサッカーライターが書いていたが、「この4年間の道は間違っていない」というのだ。まったく驚く。何年サッカーを見ているのだ! 4年間は時間も金もすべて無駄だったのだ。すべて間違えていたのだ。

4.サッカー協会はまるで旧海軍が役に立たない軍艦主義を押し進めたように、ボールを保持するサッカーを原則とした。今回、ボール保持率が高いチームほど敗北している。見よ! オランダさえ自らのサッカーを捨て、5バック、カウンターサッカーに徹した。スペインをいかに破るか、そして高温多湿の環境でいかに前後半のコンディションを維持するかを考えた。そのようなチームだけがグループリーグを突破した。
唯一例外はスタミナが桁違いにあるメキシコだったのではないか。日本はメキシコのマネはできない。どの試合も後半はばてばてで足が止まった。

5.どんな攻撃型のチームでもゴール前でブロックを作られ待ちかまえられれば、得点するのは容易ではない。今回日本はその愚を犯した。

6.どんなバカ者参謀(辻のように)でも、責任を問われない陸海軍といっしょで、バカ者の原はそのまま居残り、次期監督を選ぶという。組織内部は自浄能力がないのだから、進駐軍により罰してもらうしかない。だがサッカーではそれも無理か。(キリンビール不買運動と、代表の試合は行かない、ぐらいしかファンがやる手はない)

7.サッカーは芸術とは違い日本精神や文化を披露する場所ではなく、勝つための場所である。それなのに戦時と同じように日本精神とか日本のサッカーとか馬鹿な思想に染まっていた。日本チームがキーパー以外、必至にゴールを守る姿は一度も見なかった。

 いずれにしろ、日本の試合には金を返せて言いたいし、バイアで見た試合の、素晴らしいチームスプリットのアメリカ、コスタリカにはありがとうと言いたい。

上記のような反省をもとに、ロシアでのワールドカップへの提言

1. まずはロシアの試合会場の気候風土を研究する。その上で監督を選ぶ。今回はどうしても外人というならロシアを知る東欧の人間がいいだろう。今、中南米出身者を選ぶのは何の意味もない愚行である。

2. 監督は西野が適任者。日本人のほうが、相手チームへのスカウティング、現地情報の収集など外国人よりも細心に行う。上はバカ(馬鹿だから上へ行く)でも下士官レベルは優秀なのが日本文化だ。


3. 次回は、今回のカウンターサッカーを破るサッカーが主流になる。そのための方向付けが必要。

4. 日本はサッカー以外では、発明が得意なのだから、他国のマネではなく小国オランダのように新たな戦法を生み出すべきだ。


5. サムライなどと大げさなことはいわずに、忍者日本で行くべき。すなわち、次回は、
・相手から姿を消すすばしっこい小物を二人用意する。

・守備は完全なゾーンディフェンスとはしない。相手のボールの出所とエースのストライカーには、2名のコバンザメをつける。人につけて責任を明確にすると、日本人は義務を果たすのが得意だ。すると、エースに3人がひきつけられ、他にできたスペースを使われるような愚は起こらない。2名は疲労度が高いので、A, Bの二組を作っておく。これによりカウンターサッカーを破る。

・残りは4バックとし、主に攻めを担うのは、4人だけだ。コバンザメの一人は、センターフォアードか中盤の誰かになる。第一次岡田監督が行った、フォアード=ディフェンダー戦法だ。彼は正しかった。

・攻めの時間は少なく、相手が待ち構えているときは攻めずに、だらだらと自陣でボールを回す。相手を引き込んだところで、主に、ロングボールで攻める。さすれば相手からのカウンターも受けない。

・アジアでは10人〜9人で戦う。初めからそれでは相手に失礼なので、何かやらかしレッドカードを受ける。相手の激しい怒りの中で、少数で戦うのは、すばらしいシュミレーションとなる。予選で落ちたら、今回のようにワールドカップには値しないしームだったとして、サムライは潔く諦める。