ずいぶんとブログとご無沙汰してしまった。あまりに今の仕事が多忙で息つく暇もないほどだった。一日少なくとも午前6時〜午後7時半まで拘束されているのだから。
恥ずかしい。こんなに働いては、恥ずかしくて人前に出られない。そんな思いでいると、やっと一息。
昨日はクリスマスイブで仕事は半日、本日はクリスマスの休日である。2週間前から、街の家々はきれいに飾りつけら、街中がキラキラと耀き、そして24日の夜から午前3時頃まで花火が、バンバン、バンバンなり続け、まったく眠れなかった。
午前中に旧市街を自転車で回ってみたが、店はすべてしまっていて、日本のお正月よりも徹底している。
さて、クリスマス、そして正月なので、少し楽しいことを書く。このバレンシア周辺でも、行くべきところはあるし、息抜きできる場所はある。
温泉、カリブの島々、そして黒魔術の里である。まずは温泉。
中南米では何度か温泉に入っている。最初はペルーのAguas Calientes(一般に温泉のある場所は、そう呼ばれる)。有名なマチュピチュのひとつか二つ前の駅にある温泉。
ぼくは20代のときに2泊した。当時そこには、古ぼけた温泉宿が2軒あり、夜―宿の従業員、そして宿の娘といっしょに懐中電灯を持って、短にコンクリートで囲まれた温泉に入ったものだ。
早朝に一人で入ったときには、その周辺の景色に息を呑んだ。早朝の薄霧と雲の合間に、剣呑な緑の木々の山がすぐ目の前に屹立し、まさに倒れてこないとばかりに、迫ってきたのである。
それはどちらかというと山紫水明の中国の水墨画の世界に近かった。今は大きなホテルが屹立して、観光客で賑わっているそうな。
次はボリビアのアマゾン辺境のAguas Calientes。そこは熱帯雨林の中の川の一部がどうしたわけか湖のように広がっており、地底からぶくぶくと温泉が噴出しているのである。
広大な温泉である。時々、現地の女性たちとピクニックにいったものだ。誰も居ない。世間には知られていない。宿もない。
泳ぎながら温泉を浴びた後に、持参したアルマジロをはふり、蒸し焼きにしてあふあふ食べたものだ。(詳しくは、「世界野獣紀行」)
そして、アマゾンの女たちはあけすけで、予期せぬぐらい奔放だった。
次はチリのアタカマ砂漠。標高4000メートルほどのアンデスの中に、小さな岩場の温泉があり、ヨーロッパの観光客とともに入った。
そして南部、パタゴニアのほうのChillan。そこはスパであり、一人でバスに入る味気ないものだった。だから、そこではスキーに勤しんだ。
さて、ベネズエラのLas Trincheras は フンボルトが1800年に訪れている由緒ある温泉である。